Works 今井直建築事務所の仕事
建築の設計・監理・マネージメント
今井直建築事務所の新築建物における標準仕様


基礎工事
木造2階建ての建物では法的に、地盤の調査をすることが義務付けられていません。 基礎工事は建物を長期にわたり支えなければならない重要な工事となることから、今井直建築事務所では工事前に必ず 建築地の地盤の調査を行います。
一般的には、写真(1)のスウェデン式サウンディング試験を行います。 さらに、地中深くまでの状況を調査する必要がある場合には、ボーリング調査などを行い地盤の強度、土質、地下水位などを確認します。


写真(1)

そして、その試験結果により 適切な基礎の設計を行います。地盤の強い(30kN/㎡以上)建築地の場合では、写真(2)の鉄筋コンクリートの布基礎を使用します。


写真(2)布基礎

また、前記ほど強くない(20kN/㎡以上 30kN/㎡未満)建築地であれば写真(3)の鉄筋コンクリートのベタ基礎を使用し、建物を支持します。


写真(3)ベタ基礎

さらに、地盤が弱い場合には 計画地の土とセメントを混ぜて地盤を強くする写真(4)の表層改良工事または写真(5)の柱状改良工事をおこない地盤を人工的に強くして、建物を支持する強度にします。


写真(4)表層改良工事


写真(5)柱状改良工事

そして、建築地が川、池などに隣接している場合などにみられる、軟弱地盤においては、図(6)による杭工事が必要となります。 これは、建物の重量を支えることができる支持層まで鋼管杭を打ち込む工法となります。


写真(6)杭工事

最終的に、基礎構造を決定する場合には、建築地の地盤調査結果をもとに構造専門家の意見も考慮して設計します。 例外的に、杭を使用した場合は基礎工事費が高額になることから、建物の基礎の下に発砲系の個体を埋設して、その残土分建物を軽くし 軟弱地盤においても建築を可能とする特殊な工法もあります。