gallery 主な作品紹介
白い家(オープンシステム工事)
建築場所 :千葉県浦安市美浜
構造・用途:木造2階建て 住宅
延べ床面積:194.98㎡(58.98坪)
設計者の声
ご依頼主のI様のご要望は、余計な壁を設けずに広い空間をつくり、明るい住まいであり、内装に使用する色は「白」を基本色としたい。との事でした。 また、1階のL.D.Kの床は、床暖房を施したセラミック調のタイル張りとし玄関を入ったリビングの中央に、白色にペイントした鉄骨階段を設けその吹き抜け上部の天井には、4個の大型のトップライトを設けています。 そのトップライトからは、1階のリビング床面まで一年を通じて太陽の光が差し込み吹き抜けの壁面を照らす太陽の影が時間とともに刻々と、移り変わる光と影を楽しめます。 建物の形状は、1階の空間を広く取っているため、構造的に負担の無いように、いたってシンプルな矩形の総二階建てで計画していますが、一歩建物内に入ると 大胆な異空間を目にする事になります。 そして、計画地の地盤は砂地であり、地震時には液状化が起こる可能性が高い地域でもあります。
その為、構造計画時に液状化の影響を受けにくい基礎構造とすることに留意し、鉄筋コンクリートの厚さ250mmのベタ基礎とし鉄筋もダブル配筋(上下二重の配筋)としました。 万一、液状化で建物が傾いたとしても木造本体部分に損傷を与えずに、建物を基礎ごとジャッキアップし容易に補修が出来るように計画しました。 建物引き渡し後の6年後にその時が来ました。2011年3月11日の東日本大震災です。すぐにI様にお電話で状況を確認し、I様邸にお伺いさせて頂きました。 新浦安の駅を降りた時に駅前広場が液状化により悲惨な状況になっていることを見にしました。 そしてI様邸に行く道中も、建物が傾き、塀が倒れ、道路の亀裂からは液状化と化した砂が溢れ・・。 お電話では大した被害は無いとのことでしたが、I様邸も大変な状況であることを察しました。 I様宅に着くと、近隣の建物は大きな被害を受けていましたが、I様邸の建物点検を外部、内部ともに点検をしましたが、建物の被害は殆んどありませんでした。 しいて言えば、基礎のモルタルの一部の剥がれ(構造的には問題ない部分)と、2階のウォークインクローゼット内のハンガーパイプを壁に固定していた部分が脱落した程度でした。 建物の液状化による傾きも心配されましたが、問題ありません。 幸い液状化の影響を受けなかったのは運もあったでしょうが、それと合わせて建物本体の構造計算による強度の確認、堅固な基礎構造、建物の形が矩形であり建物重心の偏芯がない形状、 門扉ゲートと駐車スペースの基礎の一体化など、建物の条件が液状化の影響を受けにくく計画されていたことも大きな要素であったかと思います。 またI様邸にお伺いするのが楽しみです。I様ありがとうございました。
ダイニング
ホール
キッチン
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